大学卒業後、損保ジャパン日本興亜代理店の保険会社にて5年以上勤務し、年間100組以上のコンサルティングを行う。
その後、2016年6月より保険ブリッジの記事監修を務める。
仕事を始めて、家族も増えて…20代の間に、様々な環境が変わっていったという方も多いのではないでしょうか。
それによって、自分が守りたい大切な人が増えたり、自分の将来に対して責任感を感じている方もいるかと思います。
老後は何十年も先のことですが、個人年金の性格を考えると実は今から加入を検討するほうが良いとも言われています。
この記事では、そんな個人年金はどうして20代から加入するのがおすすめなのか、メリットとデメリットを見ながら解説していきたいと思います。
- 個人年金保険の目的は、老後の資金を作ること。
- 個人年金保険に加入したほうがいい人は、所得がある程度高い人と、確実にお金を貯蓄したい人。
- 個人年金保険を20代から始めると、長期間税金控除を受けることが出来る、貯金よりも利率が高いなどのメリットがある。
- 民間の個人年金なら、いま多くの方からマニュライフ生命のこだわり個人年金が選ばれています。
- 契約後も相場や家計の状況に合わせてご契約内容を変更が可能。柔軟に資産を築くことができます。
目次
20代から考えておきたい老後に対する問題とは
近年は少子高齢化が進んで、
利用者
もしかすると国民年金や、厚生年金は今後確実に受け取ることが出来るものではなくなるかもしれない…
と言われてきていますよね。
また、少し投資についての知識を持っている方からすると、
個人年金保険検討者
と感じるのではないでしょうか。
20代だからと言っても、確実に老後はいつか来るものになっています。
その時に焦ることがないように、まずは今考えるべき内容は一体どういったものなのかを考えていきましょう。
公的年金だけでは老後の生活が賄えるか心配
国民年金は、満額を支払うことができると、定められた金額をすべて受け取ることができるようになっています。
しかし、免除期間などを入れずに未納期間があると、その分年金が目減りしてしまいます。
また満額を支払ったとしても、現在の金利だと毎月6.6万円しか受け取ることができません。
もちろんこれは国民年金だけなので、厚生年金や確定拠出年金に加入している方の場合にはこれにプラスして、年金を受け取ることが出来るようになっています。
しかし、自営業の方や会社を辞めてしまった方などにとっては老後の生活を本当に賄うことができるのかまずは考えてみることが大切です。
公的年金に未加入だったり納付しておらず老後を考えていない
松葉 直隆
国民年金の納付率は毎年減少していると言われています。
日本国民は20歳になると、自動的に国民年金に加入することが義務付けられています。
しかし、20歳の時に学生だった場合は国民年金の支払いは免除されることになっています。
そうなると、働きだして、自分で生活費を稼いでいるのに加えて国民年金を支払いたくないと、支払わなくなってしまうこともあります。
また、中々経済的に不安定で支払うのが難しい場合もあります。しかし、安易に
経済的に不安定だから
年金未納者
年金未納者
年金が不安だから
と言って支払わないのは、おすすめしません。
国民年金が破綻することはほぼありませんし、そう言って支払わない人が増えることで破綻する可能性が高くなるからです。
また、手続きをすることで納付を免除したり、先延ばしすることも可能です。
まずは住んでいる自治体に相談をするなどして、自分ができる対策をとるようにしましょう。
個人年金だけを検討しており公的年金は考えていない
国民年金や厚生年金が不安だということをニュースでよく聞くと、納付をしっかりしていないのに個人年金だけを検討している場合もあります。
もちろん個人年金を検討するのは非常に重要なことではありますが、個人年金を運用している保険会社の倒産リスクのほうが、国の運用する公的年金の破綻リスクと比較すると遥かに高いといえます。
まずは、公的年金を支払うことを考え、それから個人年金も考えるようにしましょう。
老後をしっかりと考えずに個人年金だけを検討すると、目減りした個人年金に加え、公的年金は満額受け取れないという事態が起こる可能性もあります。
個人年金保険のおすすめ商品3選!
個人年金保険検討者
松葉 直隆
個人年金保険に興味はあるけれど、どの保険会社の商品にしたらいいのかお悩みの方。
そんなあなたに、保険ブリッジのスタッフと読者が厳選した個人年金保険のおすすめの商品を紹介していきます!
それぞれ違うタイプの保険商品を紹介しますので、ご自身に合ったタイプの保険を探してみてくださいね。
おすすめ個人年金保険その1 マニュライフ生命「こだわり個人年金(外貨建)」
松葉 直隆
個人年金保険検討者
マニュライフ生命の個人年金保険の特徴
現在の個人年金保険の商品の中では最も評判の良い保険商品です。
外貨建ての保険と言う事でリスクもありますが、積立利率に関しては為替レートに影響もされますので一概に良い悪いと言えない部分もあります。
- 契約後のライフステージの変化にも柔軟に対応でき、保険料の支払いを停止・再開が出来る事で、無理なく老後に備える事が出来る
- 年1.50%の最低保証
- 1万円以上なら払込額の減額も可能
保険料は日本円で支払いますが、保険金額(死亡給付金や年金額)は米ドルまたは豪ドルの2種類からの選択となります。
これは契約時に選択する事になり、また、受取時は日本円に換えて支払われますので、為替レートに注意するようにしましょう。
マニュライフ生命の個人年金保険の基本情報
契約可能年齢 | 0歳~60歳(保険料払込期間、年金支払開始年齢、年金種類で異なる) | ||||||
払込回数 | 月払、半年払、年払、一括払い(2~12か月分)、前納(2~40年分) | ||||||
払込方法 | 口座振替・カード払 | ||||||
保障内容 | 確定年金(5・10年)、保証期間付(10年)終身年金 | ||||||
おもな特約 | 個人年金税制適格年金特約 |
おすすめ個人年金保険その2 ソニー生命「変額個人年金保険」
松葉 直隆
ソニー生命の「変額個人年金保険」の特徴
この商品は、投資信託などで運用を行う商品であり、8種類の中から自分で運用先を決めて運用する商品となります。
- 確定年金のほかに終身年金も選択が可能
- 払込期間・受取開始年齢もカスタマイズ可能
- 払込免除のしくみがあり、所定の障害状態になれば以後の保険料は不要
リスクを分散して運用が出来るのですが、あくまでも運用実績に基づき保険金額が決定するので、運用が上手くいけば基本年金額より多くの年金額が受け取れます。
ただし、運用が上手くいかなければ、基本年金額よりも少ない金額しか受け取れないというリスクがあります。
あくまでも投資と言う側面があるため、こういったリスクもあると言う事を理解したうえで選ぶのであれば保険料から見ても良い商品と言えるかもしれません。
ソニー生命の個人年金保険の基本情報
契約可能年齢 | 20歳~55歳 | ||||||
払込回数 | 月払・半年払・年払 | ||||||
払込方法 | 口座振替・カード払 | ||||||
保障内容 | 5年・10年・15年確定年金 または5年保障期間つき終身年金・10年保障期間つき終身年金 +運用実績により増額年金あり 払込期間中に死亡した場合、死亡給付金(払込保険料相当額) | ||||||
おもな特約 | - |
ハイリスク・ハイリターンを求めるのであればこの商品は良さそうですが、そうでないのであればこの商品を選ぶのは向かないかもしれませんね。
個人年金保険検討者
松葉 直隆
住友生命「たのしみワンダフル」
松葉 直隆
住友生命の個人年金保険「たのしみワンダフル」の特徴
住友生命の個人年金保険はオーソドックスな円建ての個人年金になりますので、外貨建てや変額保険などのリスクを恐れる方には良い保険となっています。
この保険の対抗商品と言われていたアフラックの「個人年金保険」が販売停止になった事で、円建ての保険の中では1番評判がいい商品といって良いと思います。
- 年金受取開始年齢を遅くして据え置き期間を設ければ年金額を増額できる
- 年間の受取回数も1~12回まで選べる
この保険の特徴は、保険料支払い期間を終了してから据え置き期間(5年)経過後に年金として保険金の受け取りが可能になります。
つまり、この5年を据え置く事で、支払った保険料以上の保険金を受け取る事が出来るという商品になっています。
円建てでもありますのでリスクが低いと言う事で、積立利率等も外貨建てや変額保険と比べると利率が低いのがデメリットです。
松葉 直隆
また、月々の保険料が15,000円以上となる場合は割引もありますので、利率がもう少し高くなる可能性もあります。
リスクが低く安心な商品と言えるので、出来るだけ積立利率・返戻率を高くする方法を見つけて、賢く積み立てるようにしましょう。
住友生命の個人年金保険の基本情報
契約可能年齢 | 0歳~75歳 | ||||||
払込回数 | 月払・半年払・年払 | ||||||
払込方法 | 口座振替・カード払 | ||||||
保障内容 | 5年・10年・15年確定年金 払込期間中に死亡した場合、死亡給付金(払込保険料相当額) | ||||||
おもな特約 | 保険料払込免除、指定代理請求特約など |
また、アフラックのように販売停止になる可能性もあるので、加入を考えているのであればその辺りの動向もしっかりと把握しておくようにしましょう。
3つの個人年金保険商品の中でどれがおすすめか
個人年金保険討者
松葉 直隆
リスクがあっても返戻率・積立利率の良い商品が良いと言う人も居れば、大切なお金だから確実に積み立てたいと言う方も居るでしょう。
マニュライフ生命、ソニー生命、住友生命の個人年金保険の中で確実に積み立てられるのは、住友生命の「たのしみワンダフル」であるのは、間違いありません。
しかし、保険を知っている立場で言うと、マニュライフ生命の「こだわり個人年金(外貨建)」に関しては、そこまでリスクの高い商品とは言えないので、ハッキリとお勧めできる商品と言えます。
外貨建て保険のリスクは、円安・円高という為替の影響を受けますが、変額保険と違い、投資と言う側面はありません。
そのため、受け取る時の為替レートをしっかりと把握さえしていれば、大きく損をする事も無く、円建てで積み立てるよりも多くの年金額を準備出来ます。
また、マニュライフ生命契約後のライフステージの変化によって保険料の支払いが困難になった場合には、一時的に保険料の支払いを停止する事が可能。
再度保険料の払い込みが出来るようになった時に再開する事が出来るので、万が一大きな出費を伴う出来事があっても、解約をせずに置いておけるのです。
個人年金保険検討者
松葉 直隆
個人年金保険は、老後の生活資金のために自助努力をする若い世代である30代に注目を浴びている保険商品と言えます。
それぞれの商品の特徴をしっかりと理解して、自分に合った保険を選ぶようにしましょう。
個人年金保険を20代から始めるメリット
個人年金保険検討者
個人年金保険に加入するのは、年金を作るのに何だか役立ちそう
だと感じた方も多いのではないでしょうか。
しかし、そうはいっても何十年も先のことに対して、
20代から加入するのはあまりにも早すぎるのではないか
個人年金保険検討者
と感じている方もいるかと思います。
しかし逆に言うと、早く始めることで個人年金保険の良さを活かすこともできるようになっています。
|
実は、長期間かけることによって、普通に貯金をするよりも個人年金保険ならではのお得を受けることが出来るようになっています。
それでは早速、なぜ20代から個人年金保険に入るのが良いのかを見ていきたいと思います。
長期間で積み立てることで得が出来る
個人年金保険は、長期間かけることによって、より多くのリターンを受け取ることが出来ると言われています。
しかし、実際にそうはいってもそこまで利益が出ないのではないかと思っている方もいるのではないでしょうか。
こちらは主な保険会社の返戻率です。
保険会社 | 累計払込料 | 受取累計額 | 返戻率 |
住友生命 | 1,116万円 | 1,413万円 | 126.60% |
明治安田生命 | 1,260万円 | 1,430万円 | 119.10% |
アフラック | 1,114万円 | 1,200万円 | 107.70% |
払込保険料がある程度大きいため、返戻率はそこまで高くなかったとしても、かなりお得な金額になっていますよね。
支払保険料に対して、受け取ることが出来る総額はかなり高くなっています。
これは一例ですが、月々に支払う保険料に合わせて返戻率は変動するようになっています。
受け取る年金金額が同じでも、月々支払う保険料の額が低くなれば、返戻率も上がります。
また、早い内に加入して、保険料を支払う期間が伸びれば伸びるほど、その分運用期間も伸びるため、返戻率が上がるようになっています。
長い期間税金控除を受けることが出来る
個人年金保険に加入すると、生命保険料控除を受けることが出来るため、所得税や住民税が減税されると言われています。
会社員であれば、年末調整の時に、自営業であれば、確定申告でこれを受けることが出来るようになっています。
実は、所得税の税率は所得に合わせて6段階に分かれています。
そのため、年間の所得が上がれば上がるほど税金は高くなってしまいます。
一番高いと所得の内40%は税金になるので、もしも節税することが出来るのであれば、ぜひ利用したいところですよね。
20代から加入すると、その分税金控除を長く受けることが出来るということでも有るので、貯蓄をしながらも、税金も節税できると言えます。
この控除される金額は、支払った保険料から算出されます。
全ての額が控除されるわけではありません。
所得税も住民税も上限が決まっています。
所得税では年間8万1円以上保険料を支払っている場合には、所得税が4万円所得控除されるようになっています。
また住民税の場合にはもう少し細かく、5万6001円以上の保険料を支払っている場合に、2万8000円が所得控除の対象になっています。
所得金額 | 所得税の軽減額 | 住民税の軽減額 | 合計軽減額 |
196万~330万 | 4,000円 | 2,800円 | 6,800円 |
331万~695万 | 8,000円 | 2,800円 | 1万800円 |
696万~900万 | 9,200円 | 2,800円 | 1万2,000円 |
901万~1,800万 | 1万3,200円 | 2,800円 | 1万6,000円 |
これらは年間の控除額なので、そこまで高額ではないと感じるかもしれませんが、同じ額を貯金していた場合は、税金として支払わなくてはいけません。
毎月1万円以上貯蓄するのであれば、税金の支払いが減る個人年金保険を検討するのもいいかもしれません。
特に、20代から60代までの40年ほどを毎年控除を受けているのであれば、かなりお得になるということができますよ。
普通に貯金をするよりもコストパフォーマンスが良い
個人年金保険は、他の金融商品と比較すると正直金利はとても高いわけではありません。
しかし、20代から投資を始める方もあまりいないのではないでしょうか。
そうなると、今後の暮らしのために給料は預金するかと思います。
ただ銀行に預金するよりかは、圧倒的に個人年金保険の方がコストパフォーマンスは高くなっています。
特に、現在の普通預金は一般的に年間0.001%程度になっています。
しかし、返戻率が110%の場合には、10年かけて個人年金保険を積み立てた場合には単純計算で年間1%のリターンが有るということです。
また、税金控除を受けることが出来る分、お得だということができます。
個人年金とは?概要をおさらいしよう
松葉 直隆
公的年金を納付することは、義務でもありますし、何よりも他の情報に惑わされて一番基本的な年金制度を利用しないのはあまりおすすめしません。
また公的年金を納付している方は、その他の金融商品で年金を作ろうと検討しているのではないでしょうか。
自分で作る年金のことを、個人年金といいますが、これは特に個人年金保険などという名称で保険会社で販売されています。
しかし、保険でもあり、年金でもあるとは一体どういったものなのかと思っている方も多いのではないでしょうか。
早速個人年金保険とはどういうものなのかを見ていきたいと思います。
保険とついていても金融商品の一種
普通の保険というと、毎月保険料を積み立てて、いざとなった時には保障がついてくるという仕組みになっているかと思います。
個人年金保険は、毎月保険料を積み立てるのは一緒です。
しかし、満期になると契約した期間、契約した金額を年金として受け取ることが出来るというものになっています。
そのため運用的要素が強く、保険とはいっていますが、実際は金融商品の方が近いと言えます。
これは何故かというと、個人年金保険で支払う保険料よりも、受け取ることが出来る保険金の方が金額が高いからです。
そのため、株式や不動産などに投資するよりも確実に年金を作ることが出来るようになっています。
また、もし受け取っている途中で死亡してしまった場合であっても、遺族が受け取ることが出来るような仕組みになっているので安心して加入することができます。
投資として考えなければリスクは高くなる
個人年金保険には、大きく分けて2種類あります。
それが、契約時に決めた金額が受け取ることが出来るものと、自分の運用次第でより多くの年金を受け取る可能性があるものです。
しかし、ここで注意しておきたいのは、保険とついていても、金融商品である以上はリスクがついてくるということです。
もちろん個人年金保険のリスクはそこまで高いものではありません。
しかし、これは金利が低い保険に限ります。
運用実績次第で年金が増えるような保険になってくると、その分マイナスになった場合は元本割れする可能性もあります。
決して保険だからと言って確実に利益が出るわけではなく、確実にリスクがついてくるということを明確に理解して運用することが大切です。
老後資金を作ることができる
最後に見ていきたいのは、個人年金保険の目的は老後資金を作ることができるという事です。
他の保険は保障がついてきますが、個人年金保険は老後資金を作ることができます。
場合によっては満期になると一括で大きな金額を受け取ることも出来るようになっています。
そのため、老後にマイホームのローンを一括で返したいと考えている人などには非常に向いているかもしれません。
また、貯金が苦手であっても確実に貯蓄することが出来るため、非常に優秀な金融商品であるということもできます。
個人年金保険に加入したほうが良い人って?
個人年金保険とは、一体どういった商品なのかということが分かってきた所で、個人年金保険に加入したいと考えている人もいるのではないでしょうか。
松葉 直隆
しかし、人によってはあまり加入するのをおすすめできません。
特に、個人年金保険の特徴を考えると、実は加入しないほうがいいと考えられる人もいます。
簡単にまとめたのがこちらのグラフです。
個人年金保険に加入したほうがいい人 | 加入しないほうがいい人 |
所得がある程度高い人 確実にお金を貯蓄したい人 |
様々な金融商品に分散投資したい人 保険の途中解約を考えている人 |
所得がある程度高く高額な税金を納めている人
所得がある程度高い人の場合には、実は個人年金保険に加入したほうが良いといえます。
人によっては、生命保険や医療保険などに加入しているかもしれません。
しかし、これらは毎月の安心を買っているだけであって貯蓄機能はありません。
反対に、個人年金保険の場合には毎月のお金は貯蓄されることになります。
また、それに加えて実は生命保険料控除の対象に入っています。
そのため、所得から個人年金保険の保険料は抜くことが出来るため、額面上の所得を減らしつつ貯金をすることができます。
簡単に言うと、節税が出来ると言う事です。
そのため、様々な控除を行った後の所得によって住民税や所得税は定められるため、税金が低くなる場合があります。
ローリスクでも堅実にお金を増やしたい人
個人年金保険は積立投資だと言われています。
これはどう言う事かと言うと、少しの金額を積み立てていくことによって、時間をかけて大きな金額に成長させると言う事です。
そのため、満期が決まっている個人年金保険は、加入する時期が早ければ早いほど少ない金額で始め、高いリターンを見込むことができるようになっています。
また、加入する時期が遅いとその分毎月の積立金額は大きくなってしまいます。
しかし、若い時に比べると家族を養うということもあり、少し大変ですよね。
若いうちからコツコツと少額を積み立てることによって、最終的には無理なく年金を作ることが出来ると言われています。
個人年金保険のデメリットって一体どんなものがあるの?
個人年金保険が、かなり貯蓄をするのに効果的な金融商品であるということを知り、さっそく個人年金保険に加入しようと考えている方もいるのではないでしょうか。
しかし個人年金保険は、一度加入すると一定期間は加入し続けない限り途中解約すると損をしてしまう仕組みになっています。
特に、早期解約すると元本割れと言って、支払った保険料より少ない額しか返ってきません。
そういった途中解約を起こさないためには、まずは一体どういったデメリットがあるのかということもしっかりと理解することが必要です。
特に、単純にリスクやリターンだけで考えるのではなく、今後どのようにして自分が資産を作っていきたいのかを考える目線で見ていくようにしましょう。
長期間自分の資産を好きに使うことができなくなってしまう
まず考えておきたいのが、毎月個人年金保険の保険料は、銀行から引き落とされるため、自分で支払う必要はありません。
これは確実に貯金をすることができることでもありますが、逆に考えると、自分で好きなように稼いだお金を使うことができないということでもあります。
特に注意しておきたいのは、個人年金保険よりも魅力的な資産運用方法を考えついたり、マイホームや教育資金の方に回したいと考えているときです。
一度加入した個人年金保険を解約すると、元本割れする可能性もあります。
それを考えると、安易に解約することはできません。
これが他の金融商品であった場合には、いつでも換金することが出来るため、ある程度流動性リスクは低く、色々なことに使うことができます。
長期間かけて積み立てることが出来るという特徴は、長期間自分の資産であるにも関わらず、自分の好きなように運用することができないということでもあります。
特にあまり利回りを期待できなくても解約が難しいので、まずは加入前にそれでも良いのかをしっかりと考えるようにしましょう。
物価が上がるインフレリスクに対して対策が難しい
個人年金保険は、固定金利の金融商品になっています。
固定金利ならば金利が下がる必要がないので、安心ではないのかと思うかもしれません。
しかし、現在の日本は非常に低金利な状態になっています。
また、政府からしてみれば、少しインフレを起こしてでも金利を上げ、景気を良くしようと考えています。
まだ金利はあまり変動していませんが、今後何十年もかかるとインフレが起こっている場合もあります。
インフレになると、その分金利が上がってしまい、物価も上がります。
そのため契約時の固定金利だと、元々もらえると思っていた金額の価値が下がってしまう可能性があります。
金利が変動するのは誰にも予測することができませんから、何も言えずに対策できない場合があります。
保険会社自体が破綻する恐れがある
最後に考えておきたいのは、20代で加入するということは、自分が死ぬまで、もしくは最低でも60代頃までその保険会社と付き合いを持つということです。
時間にすると、40年以上は付き合っていくということですよね。
そこで考えておきたいのは、もしかすると保険会社は破綻するかもしれないということです。
特に、運用期間が長ければ長いほど破綻する可能性は高くなります。
もちろんそこまで多くはありませんが、確実に起こりうるリスクでもあります。
破綻すると、利率が引き下げられたり、何割かがカットされるなどが起こります。
そうなると、本来の貯蓄の目的が達成できませんよね。
大手であっても破綻リスクは考えられるので、安心して運用するのではなく、常にニュースなどの情報をおって、必要な時には解約する勇気も持つことが必要です。
運用についての知識がなかったとしても、最低限のリスク対策はできるようにしておきましょう。
20代で個人年金保険を考えるならまずすること
やっぱり20代で個人年金保険の加入を考えていきたい
個人年金保険検討者
と思った方も、多いのではないでしょうか。
確かにリスクもありますが、金融商品である限りどうしても取らなくてはいけないものです。
特に他の金融商品に比べると保険会社との契約なので手軽に行いやすく、自分でそこまで投資の知識がなかったとしても挑戦することができますよね。
それでは一体個人年金保険の加入を考えた場合、何から始めればいいのかを見ていきたいと思います。
家計やライフプランから加入するかどうかを考えてみる
まずは、家計やライフプランを見直すことから始めてみましょう。
個人年金保険の加入を考える時にまず考えたいのが、
- 本当に保険料を支払うことができるのか
- そのプランは自分の人生設計に合っているのか
ということです。
他に加入している保険を考えると、もしかするとそれに加入することで結婚が難しくなってしまったり、子供を作るのに躊躇してしまうかもしれません。
老後の為に今の幸せを逃すのは、非常に勿体無いことでもありますよね。
もちろんどちらも大切なので、どこまで妥協するかを考えるようにしましょう。
特に、今家計から保険料は支払えるのか、また、他の金融資産と合わせて老後の貯蓄として加入したほうがいいのかを考えることは大切です。
松葉 直隆
本当に自分に必要だと考えることができたら、途中解約することもないので、はじめにきちんと考えておきましょう。
貯蓄を増やす方法としてポートフォリオを作成してみる
次に見ていきたいのが、自分の資産についてです。
現在の自分の資産のポートフォリオを作ってみましょう。
投資のリスクを下げるためには、何よりも分散投資をすることによって、リスクを補い合うことが重要になっています。
人によってはポートフォリオによって、非常に攻撃的なものになっていたり、非常に保守的なものになっている場合があります。
ローリスクローリターンを目指している人にとっては個人年金保険はリスクが高い商品なので、少ない割合にしたいと考えるかもしれません。
ある程度の金融商品がポートフォリオを占めている場合には、個人年金保険はかなりローリスクな商品だということができます。
自分は一体どういったリスク分散をしていきたいのかを考え、どのくらいの割合で個人年金保険を保有していきたいのかをグラフなどにして考えてみるのもいいかもしれません。
分からないことはFPなどの専門家に尋ねてみる
とうとう個人年金保険を加入することを決意した時に、考えておきたいのがどの位のリターンを見込むことが出来るかということです。
また、人によっては生命保険などと一緒に個人年金保険に加入する場合もあるかもしれません。
そういった場合には、自力で調べるのももちろんですが、FPなどの保険のプロに加入の相談をするのがおすすめです。
特に、保険料は自分の予算にあっているのか、本当は自分にあっている保険はどれなのかなどを細かい条件から見つけてくれます。
特に最近はたくさんの保険商品が出回っているので、自分で見つけて契約に進むのは非常に難しいかと思います。
分からないことはきちんとプロと相談して、後悔しないような保険契約をするようにしましょう。
まとめ
個人年金保険は20代にも、おすすめなメリットがたくさんあります。
自分で考える所は少ないですし、何よりもローリスクです。
もちろん金利もそこまで高くはありませんが、控除を受けることができ、かつ預金よりは金利は高額になっています。
そのため、他の資産運用を考えている人であってもまずは個人年金保険の加入も検討してみるのもおすすめです。
ほとんど自分の力を使わなくても自動的にお金が増えていくため、ポートフォリオの一部にローリスクローリターンの商品として組み込むことができます。
ぜひ、長期間運用できる20代であるという利点を最大限に活かして自分が納得できるような資産運用を老後のためにも、今後のためにもしていってくださいね。